ファクタリングの種類|買取型・保証型・注文書ファクタリング・診療報酬まで一覧で整理

「ファクタリング」と一口に言っても、資金化を目的とする買取型、倒産リスクに備える保証型、請求書発行前に使える注文書ファクタリング、診療報酬や輸出債権を対象にするものまで種類はさまざまです。それぞれの仕組みと、中小企業・個人事業主がどれを選ぶべきかを整理します。
01ファクタリングの種類を一覧で整理
ファクタリングは、大きく「資金化のため」と「保証のため」に分かれ、さらに対象となる債権の種類によって細分化されます。全体像を先に示します。
当サイトで比較している11社が扱うのは、このうち買取型です。一般に「ファクタリング」と検索して出てくるサービスも、ほぼ買取型を指しています。
02買取型:売掛金を売却して資金化する、最も一般的な形
03保証型:資金化ではなく、売掛先の倒産リスクに備える
保証型(保証ファクタリング)は、売掛債権を売却するのではなく、売掛先が倒産などで支払えなくなったときに保証金を受け取る契約です。利用者は保証料を支払います。

目的が「今すぐ資金を得ること」ではなく「将来の貸し倒れに備えること」である点で、買取型とはまったく別のサービスです。資金繰りに困っている場面では役に立ちません。
新規の大口取引先と取引を始めるときや、特定の取引先への依存度が高いときに、与信管理の手段として検討されます。
当サイトの掲載11社はいずれも買取型のサービスです。保証型は提供元が限られ、契約条件も個別性が高いため、本サイトの比較対象には含めていません。
04注文書ファクタリング:請求書を発行する前の段階で資金化する
通常の買取型は「請求書」が対象ですが、注文書ファクタリングは受注した時点の注文書・発注書を対象にします。納品前に材料費や外注費が必要な場面で使われます。

ファクタリング会社から見ると、まだ納品が終わっていない債権を買うことになります。納品されない・検収が通らないリスクを負うため、通常の請求書買取より条件は厳しくなる傾向があります。
掲載11社のなかではGMO BtoB早払いが注文書買取に対応しています。請求書発行前の注文書段階でも資金化できることを公式サイトで案内しています。
注文書ファクタリングは対応している会社自体が少ないため、必要な場合は最初から対応会社に絞って相談するのが近道です。
05一括ファクタリング:支払う側の大企業が主導する仕組み
一括ファクタリングは、売掛金を支払う側(大企業)が金融機関と契約し、その大企業に納入している取引先の売掛債権をまとめて金融機関が買い取る仕組みです。
手形の代わりとして導入されることが多く、納入企業は期日前に資金化を選べます。ただし利用できるかどうかは支払側の大企業が導入しているかで決まり、納入企業側から自由に選べるものではありません。
取引先から「一括ファクタリングを導入する」と案内された場合は、その仕組みを指しています。自分で資金調達手段を探している場面では選択肢に入りません。
06診療報酬・介護報酬ファクタリング:公的機関が支払う債権が対象
医療機関や介護事業者は、診療報酬・介護報酬を社会保険診療報酬支払基金や国民健康保険団体連合会から受け取ります。この報酬債権を対象にするのが診療報酬・介護報酬ファクタリングです。
支払元が公的機関なので回収リスクが極めて低く、一般的な売掛債権より低い手数料で扱われる傾向があります。請求から入金まで2か月程度かかる報酬の入金を早める目的で使われます。
医療・介護に特化した会社が扱う領域で、当サイトの掲載11社の比較対象には含めていません。
07国際ファクタリング:輸出代金の回収を保証する
国際ファクタリングは、海外の輸入者に対する売掛債権について、輸入国側のファクタリング会社が輸入者の信用調査と支払保証を行う仕組みです。
目的は資金化より代金回収の保証にあり、信用状(L/C)の代わりとして使われます。国内の中小企業向けファクタリングとは提供元も仕組みも異なります。
08中小企業・個人事業主はどれを選べばよいか
「売掛金を早く現金にしたい」という目的であれば、選択肢は買取型の2社間か3社間に絞られます。他の種類は目的や利用者がそもそも異なります。
- 取引先に知られたくない・急いでいる → 2社間。理由と実態は取引先に知られる?
- 手数料を抑えたい・取引先の承諾を得られる → 3社間
- 納品前の資金が必要 → 注文書ファクタリング対応の会社
- 取引先の倒産に備えたい → 保証型(資金化はできない)
買取型11社の手数料・スピード・個人事業主の可否はサービス一覧で条件を絞り込んで比較できます。融資やビジネスローンとの使い分けは他の資金調達方法との比較を参照してください。
本記事の情報源
以下の公開情報を2026/09/13時点で確認して作成しています。手数料や条件は変更される場合があるため、お申し込み前に必ず公式サイトでご確認ください。


